表題番号:2001A-005 日付:2003/05/07
研究課題ゲーム情報学とその応用研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 政治経済学部 教授 瀧澤 武信
研究成果概要
 2001年度特定課題研究の期間中に(1)2001年6月7日に開催された情報処理学会ゲーム情報学研究会で「コンピュータ将棋の現状2001春」を発表した.これに関するデータの収集については一部2000年度の研究の継続である.なお,この発表原稿の作成時に本課題研究の採否が決定されていなかったため本研究期間における発表であるが,本文中に課題番号は入っていない.また,(2)2001年10月にSpringer Verlagから"Computers and Games"(Tony Marsland and Ian Frank (Eds.))が出版されたが,そこに2000年10月の浜松で開催されたCG2000で発表したもののrevised paperとして"Review: Computer Shogi through 2000"を発表した(R.Grimbergen氏との共著).また,近日中に出版される"More Game of No Chance"に2000年7月にBerkeleyのMSRI(全米数理科学研究所)で発表した"Application of Mathematical Game Theory to Go Endgames -- Some Width-Two Entrance Rooms with/without Kos --"が掲載されることになっている.
 さて,本年度の成果の発表については,2002年7月にカナダのEdmontonで行われる情報処理学会ゲーム情報学研究会等でコンピュータ将棋の現状についての発表を行う予定であり,さらに,コンピュータ将棋選手権における対戦方式の数理的な研究および,その実験報告を別の機会に発表する予定である.また,数理ゲーム理論の応用としての囲碁の終盤の分析法についても UC BerkeleyのBerlekamp教授の研究グループと共同研究を続けていきたい.