表題番号:2000B-006 日付:2002/06/10
研究課題地域における学校など教育形態の変容と教育関係の再生に関する研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 文学部 教授 喜多 明人
研究成果概要
 今年度は、昨年度の研究蓄積を踏まえながら、昨年度に引き続き、特定
地域(北海道幕別町・士幌町、埼玉県鶴ケ島市)の実地調査を行い、並行
して全国規模のアンケート調査(群馬・岐阜・三重・滋賀・大分・高知の
6県)を実施し、ミクロ的視野・マクロ的視野の両方から本テーマの考察を
行った。
 実地調査では、子どもの学校参加実践を進める北海道幕別町立札内北小学
校、子どもの学校参加実践を1989年度より進めている士幌町立士幌中央中
学校を、さらに、学校評議員制度の類似制度である学校協議会を導入し、
子ども・保護者・住民の学校参加を進めている埼玉県鶴ケ島市立富士見中
学校を訪れた。各地域の特性を踏まえつつ、参加制度を根付かせるための
要素と参加制度運営上のポイントの析出に努めた。
 また、平成12年度・13年度に行われた、文部科学省(旧・文部省)による
アンケート調査「都道府県立・指定都市立学校における学校評議員及びそ
の類似制度の設置状況」を参照し、平成12年度の調査で学校評議員制度を
全校実施しているとした前述の6県を対象としたアンケート調査「学校評
議員(もしくは類似)制度の実施に関する学校調査」を、平成13年10月~
12月に実施した。現在、調査票の回収を終え、分析に入っている。アンケ
ート調査の分析結果は、平成14年夏に行われる日本教育学会において報告
し、平成14年度末までに作成する報告書にて詳細を明らかにする予定である。