表題番号:2000B-005
日付:2004/03/28
研究課題四国遍路を中心とした現代日本における巡礼の道と巡礼習俗に関する社会学的実証研究
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 文学部 | 教授 | 長田 攻一 |
(連携研究者) | 文学部 | 教授 | 坂田 正顕 |
(連携研究者) | 道空間研究所 | プロジェクト研究所客員研究員 | 入江 正勝 |
(連携研究者) | 道空間研究所 | プロジェクト研究所客員研究員 | 鈴木 無二 |
(連携研究者) | 道空間研究所 | プロジェクト研究所客員研究員 | 杉本 昌昭 |
(連携研究者) | 道空間研究所 | プロジェクト研究所客員研究員 | 田所 承己 |
(連携研究者) | 道空間研究所 | プロジェクト研究所客員研究員 | 浅川 泰宏 |
- 研究成果概要
- 2000年度には、四国遍路道における巡礼者の休息空間の重要部分である宿泊施設、および巡礼者の装束や持ち物を整える上で重要な巡礼用品業者に関する調査のための準備作業として、徳島県、高知県、愛媛県、香川県での旅館・ホテル業者の組合へのインタビュー調査、札所寺院に巡礼用品を卸している業者についての情報を得るためのインタビュー調査を行った。また、八十八ヶ所の札所霊場で宿坊を運営している札所についての調査をするために、八十八ヶ所霊場会についての情報収集を行った。
遍路道の沿道地域の住民による遍路道保存のための活動について、愛媛県内海町の住民と行政が一体になった活動、香川県国分寺町の「四国のみちを守る会」の活動、香川県長尾町における遍路道沿いの山頭火句碑建立、大師堂、六地蔵、接待場、接待田等に関する行政と地域住民の活動の現地調査を行った。
2001年度には、前年度の予備調査を踏まえて、四国全体の宿泊施設の中から、四国遍路の宿泊客を受け入れていると思われる旅館、ホテル、民宿、国民宿舎等を1000施設程度を対象として、宿泊者の中での巡礼者の割合、巡礼者向けの特別のサービス、経営上の問題点などについてアンケート調査を実施するとともに、四国八十八カ所霊場会の協力を得て八十八カ所寺院を対象として宿坊運営の有無および経営上の問題点などについてのアンケート調査を実施した。
現在、宿泊施設調査の回収データを整理し解析する準備作業を行っている。また、アンケート調査に加えて、前年度の補足調査として、愛媛、香川、徳島、高知各県のいくつかの宿泊施設への直接訪問インタビューおよび、愛媛県内海町、香川県国分寺町、香川県長尾町での遍路道沿道の習俗や新たな行政施策などについてのインタビュー調査をも実施しているので、アンケート調査結果と併せて分析し、2002年度中に以上の結果を報告書にまとめる予定である。