表題番号:2000B-002 日付:2002/05/15
研究課題岡松参太郎の学問と政策提言に関する研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 法学部 教授 浅古 弘
(連携研究者) 法学部 教授 浦川 道太郎
(連携研究者) 大学院アジア太平洋研究科 教授 小林 英夫
(連携研究者) 法学部 教授 田山 輝明
(連携研究者) 現代中国綜合研究所 客員講師(専任扱い) 江 正殷
研究成果概要
本研究は、岡松家旧蔵図書・文書資料を学界共有の財産として公開するために適切な整理方法を検討し研究の基礎を整えること、及び岡松参太郎の学問業績と政策提言の歴史的意義を研究することを目的とするものであり、平成12年度から3ヶ年の日本学術振興会科学研究費補助金基盤(B)(2)の助成を受けての3ヶ年計画の研究の一部である。
1)岡松家寄贈図書・文書資料の整理
 ①文書資料の仮目録作成作業
  ・2ヶ年度に渉り、岡松家から寄贈された文書(書架延長15m)の整理を行い、件名単位の仮目録カードの作成と整理を行った。
   採録したカードの総件数は4,432件であった。
  ・岡松甕谷関係の記録群  92件
    ・岡松参太郎関係の記録群
書簡類 441件 留学関係 453件 法律取調委員会関係 65件 台湾関係 1,623件 満鉄関係 299件
      拓殖関係 11件 大学・学士院関係 135件 ノート類 110件 商品カタログ 57件 葬儀関係 27件
      その他 782件
      原稿及び写真類は現在作業中である。
  ・上記カードのうち、3,495件についてはデータ入力作業(未定稿)を行った。
  ・文書資料は保存状態を勘案し、マイクロ化による公開を検討中。
 ②図書類の整理及び早稲田大学図書館所蔵本との重複調査を行った。
  ・調査の結果、早稲田大学図書館が所蔵していない洋書3,019タイトル、和書800タイトルが含まれていることが判明した。
  ・所蔵していない図書についてはWINEシステムへの登録を検討中。
  ・重複本2,991タイトルについてはデータ入力を行った。
  ・漢籍については、整理作業を継続中である。
2)甕谷・参太郎父子に関する基礎的データを蒐集するため、大分県立図書館・日出町立萬里図書館・国立公文書館・國學院大學図書館 (井上匡四郎文書)の調査を行った。
3)台湾所在の岡松参太郎関係資料蒐集のため、台湾省文献委員会・国家図書館台湾分館・台湾司法院・国立台湾大学図書館・国立政治  大学黄源盛研究室の各所蔵資料の調査を行い、台湾総督府公文類纂からは、364件の記録公文書の複写を行った。
4)岡松参太郎の本籍調査を沖縄県において行った。