表題番号:2000A-535 日付:2002/05/09
研究課題我が国における女性公職候補者リクルートメントの現状と課題-女性議員候補者支援活動の実態調査及び米英との比較を通して-
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 社会科学部 教授 今村 浩
研究成果概要
 我が国における女性公選公職候補者を支援する運動・組織は、概ね三大別し得る。すなわち、イ.議員フォーラム的組織、ロ.候補者研修教育支援組織、ハ.女性候補者資金援助組織、である。
 これらのうち、注目すべきは、イ.の範疇では「全国フェミニスト議員連盟」、同じくロ.では「バックアップスクール」、ハ.では、「WINWIN」であろう。「全国フェミニスト議員連盟」は、それ自体決して大規模でもなければ包括的とも言えない。また、いかなる意味でも頂上団体とは、みなし得ない。それでも、一応は全国的なネットワークを形成し、情報交換による刺激を与える場として機能している。「バックアップスクール」、「WINWIN」は、いずれも最近発展を見た運動であり、とりわけ前者の実践性と成果は、評価に値しよう。
 しかし、我が国における女性議員を増やそうとする運動は、今後の発展の可能性を秘めつつも、総じて、未だ尚萌芽的の段階にある。
 以後は、各種支援組織の動向を見守りつつ、選挙制度上の変革があったフランス、韓国等の実態をも調査して、視野に納めていきたい。
                                                             以上