表題番号:2000A-139 日付:2002/02/25
研究課題ネットワーク情報アクセスのためのマルチモーダルインタフェースの研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学部 教授 村岡 洋一
研究成果概要
 ウェアラブルコンピュータ使用環境における入力手段として、空中に文字を書いてこれをカメラで撮影・認識する方法を開発した。空中に文字を書く場合には、紙などを使用する場合と異なり筆跡が残らないのと、どの部分が文字の一部でどの部分は単なる運筆なのかを区別するのが困難である。本研究fでは、人間の動作なども勘案した使いやすい文字標記体系を提案するとともに、それらを認識する技術を提案・実装評価を行なった。
 具体的には、装着ディスプレィを介して人間が指の動作を確認しつつ、文字を空中に書くと、これをカメラで入力・認識する。指の動きは画像フレーム間の輝度情報の差分を使い、その結果をDPマッチング手法で認識した。多様な照明環境の下でも、90%近い認識率をえることができた。
 今後は以上の結果を拡張して、人間とマシンの真に自然なインタラクション法の開発に進む予定である。