表題番号:2000A-005 日付:2002/05/10
研究課題ゲーム情報学の応用研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 政治経済学部 教授 瀧澤 武信
研究成果概要
 2000年特定課題研究の期間中に(1)2000年5月31日に開催された情報処理学会ゲーム情報学研究会で「コンピュータ将棋の現状2000春」を発表した。このデータ収集の一部については、1999年度の研究の継続である。また、(2)2000年7月24日から28日にアメリカCalifornia州Berkeley市のMSRI(全米数理科学研究所)で開催された"Combinatorial Game Theory Research Workshop"の中で"An Application of Mathematical Game Theory to Go Endgames -- Some Width-Two Entrance Rooms with/without Kos --"を発表した。これは、数理ゲーム理論の研究の成果であり、2000年度以前の研究の成果をも含むものである。さらに、(3)2000年10月26日から28日まで浜松市カリアックセンターで開催された"2nd International Conference on Computers and Games"(CG2000)で"Review: Computer Shogi through 2000"(電子技術総合研究所、当時、のGrimbergen氏と共著)を発表した。このConferenceでは、いろいろなタイプのゲームについてパネル討論が行われたが、そこでのパネラもつとめた。また、(4)2001年3月31日発行の早稲田大学政治経済学部「教養諸学研究」に"Computer Shogi -- An Overview and the Millennium Championship --"を発表した。今後は、本年度の成果を踏まえ、2001年6月に開催される情報処理学会ゲーム情報学研究会、他で発表を行っていく予定である。また、(4)で触れているが、コンピュータ将棋選手権において、近年参加者が増えてきており、その順位付けおよびそのための対戦方式について数理的な研究が必要になってきている。今後はこれらの研究、特に「スイス式」と呼ばれる対戦法についても研究を行っていきたい。また、数理ゲーム理論の応用として囲碁の終盤の分析法についてもUC, BerkeleyのBerlekamp教授らのグループと共同研究を続けていきたい。