表題番号:1999C-019
日付:2002/02/25
研究課題マルチキャストインターネット接続による遠隔教育システムの研究開発
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 国際情報通信研究センター | 教授 | 松本 充司 |
(連携研究者) | 理工学部 | 教授 | 安吉 逸季 |
(連携研究者) | チリ大学理工学部 | 教授 | EDUARDO VERA |
(連携研究者) | チリ大学理工学部 | 教授 | Jose Migel Piquer |
(連携研究者) | チリ大学理工学部 | 助教授 | Nelson Baloian |
(連携研究者) | 国際情報通信研究センター | 教授 | 若原 俊彦 |
- 研究成果概要
- 本研究は、MBone(Multicast Backbone on the Internet)技術を利用し、インターネット上でバーチャル講義システム(マルチメディア通信会議システム)を構築し、実用的な遠隔教育の実現を目指すものである。また、遠隔講義をより充実させるため、コンピュータ支援による教材の再利用に基づく学習方法についても検討を行った。すなわち、コンピュータ支援により coursewareを構造化し、レッスンユニットが異なった状況におけるユニットの使用を容易にするための方法を検討するものである。このため、本研究では本件の取組みを進めているチリ大学アクセスノバプロジェクトと共同で実験を中心に研究を進めた。Multicast によるオンラインマルチポイントマルチメディア通信システムは実用的な遠隔講義システムを提供し、低価格でサービスの提供が可能であるが、現在のInternetではマルチキャストルータを具備していないことから、サービスの実現にはトンネリング技術を利用して直接対象区間を論理的に接続して実現した。この際に生じるオーディオビジュアルメディアコンポーネントの持つ性能パラメータ(速度、フレーム数、画素密度等)の選択、データ転送遅延と通信品質の関係(例;音声と映像の相関、同期等)を調べた。また実際に構築したシステムを利用して、チリ大学からのオンライン講義を行った。これらの結果を論文にまとめ、各学会に発表ならびに投稿した。また,コンピュータ支援によるcoursewareを開発では,各レッスンをコンピュータベースの学習材料の構造化を行った。これらの部品レベルの教材を機能的に結び意味ネットワークを構築し、異なる現場においても再利用可能なネットワークを実現した。ここでは各学習教材のユニット化が重要となる。このためのシステムのモデル化と意味ネットワークシナリオに関してまとめ、これらを国際学会で発表すると共に、論文としてまとめ投稿した。本研究では、研究の促進を図るため、本学よりチリ大学へ、またその逆にチリ大学から本学への教員間の人事交流を行った。