表題番号:1999B-003 日付:2002/02/25
研究課題フランス法律用語に関するデータベースの作成および出版準備
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 法学部 教授 中村 紘一
(連携研究者) 法学部 教授 鎌田 薫
(連携研究者) 法学部 教授 今関 源成
研究成果概要
 本研究は、前回の共同研究(93年度特定課題研究助成・共同研究「フランス法律用語辞典の作成および出版準備」 課題番号93B-19)を承けて、より詳細なフランス法律用語データベースの作成を目的とするものである。前回の共同研究においては、我が国において唯一といってよい『フランス法律用語辞典』(三省堂・1995年4月)を公表することができたが、その作業過程において、法律用語の見出し項目としては表に出てこないものの本文中において頻繁に用いられる重要単語および定型表現を蓄積することができた。この蓄積をさらに深め、かつ利用可能な形にすることを目ざし作業に取り組んだ。
 具体的には、データベースを作成するための基礎作業として、フランスにおける法律用語辞典〔GUILLIEN, Raymond et VINCENT Jean, sous la direction de, Lexique de Termes juridiques, Paris, Dalloz, 9e ed. (1993), 10e ed. (1995), 11e ed. (1998)〕の全文をスキャナで読み込み、OCRにてテキストファイルに変換したうえで、データベース・ソフトに入力する作業を行った。さらに各項目ごとに日本語訳を当てることにより、フランス法律用語・基礎データベースを作成した。これにより、原語および訳語単位での自由な検索が可能となる。他方で、より広汎に法律用語を拾い上げるために辞書作成用フリーソフトを用い、各研究員がフランス法律用語のデータを蓄積していった。このデータ追加作業は現在も進行中であり、将来的には出版あるいは電子情報等の形式で公表することを予定している。
また、上記、基礎データベースを作成する作業の一貫として、フランス法律用語辞典改訂版の作成を同時進行した。今回は、原著11版を底本とした。各研究員において下訳案を提示し、全体で検討するという方式で検討を繰り返し、これは、本共同研究の成果の一部として、三省堂より刊行される予定である〔下記参照〕。