表題番号:1999A-529 日付:2005/03/08
研究課題浸透圧密試験による粘土フロックの力学性状に関する研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学部 教授 赤木 寛一
研究成果概要
現在,建設工事において発生する建設廃棄物はその再利用から処理に至るまでの各段階で自然環境に与える影響が問題となっている.特に近年の廃棄物排出量の増大は,最終処分場の不足や不法投棄などの様々な問題を引き起こしている.この建設廃棄物に属する建設汚泥も例外でなく,高含水比かつ細粒分を多く含む泥状の性質はその処理を困難にさせ,再利用率は年々向上しているものの建設廃棄物全体の中では依然として低い水準にある.
こうしたなかで,再利用にあたりその処理過程において重要となる脱水処理には多くの方法が用いられているが,著者らは新しい脱水方法として浸透圧密を利用した脱水処理方法を考案している.しかし,この脱水処理では建設汚泥の粒度条件によっては多大な圧密時間を要することや圧密容器と建設汚泥試料との間に剥離が起きてしまい効果的な脱水を行えないことがある.ここでは,これらの改善策として脱水処理に凝集剤を併用した.本研究では,凝集剤の添加が浸透圧密を用いた建設汚泥の脱水処理性能にどのような影響を及ぼすかを調査し,考察した.
 1999A-529