表題番号:1999A-073 日付:2002/02/25
研究課題鎌倉遺文の研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 文学部 教授 瀬野 精一郎
研究成果概要
 早稲田大学名誉博士・文化勲章受章者故竹内理三博士編「鎌倉遺文」42巻、「同補遺編」4巻計46巻に収録されている約35000通の文書は、鎌倉時代研究の基本的史料であり、多くの研究者によって多角的研究が進められており、最近は各種CD・ROM化やフルテキストベース化も計画されている。したがって収録文書の補充訂正は、CD・ROM化の前に早急に行われねばならぬ作業である。
 そのためには、「鎌倉遺文」収録文書を研究対象とする多角的研究を行う必要があり、平成7年以来「鎌倉遺文研究会」を組織し、毎月1回会員による研究発表会を開催すると共に、研究誌「鎌倉遺文研究」を年2回刊行し、既に5号まで刊行している。
その中で収録文書中の東寺百合文書について、本文校訂、未収録文書目録の作成、その本文の翻刻等を刊行した。
 またこれまでに判明している「鎌倉遺文」未収録文書約3000通を抽出し、それをカード化し、編年整理して保存している。未収録文書は約1万通は存在することが予想されるので、今後の検索抽出作業を容易にするため、カードのデータ・ベース作業を進めており、一般公開を意図している。