表題番号:1999A-006 日付:2002/02/25
研究課題数理ゲーム理論とその応用研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 政治経済学部 教授 瀧澤 武信
研究成果概要
1999年度特定課題研究の期間中に
(1)1998年度までに研究を行った「数理ゲーム理論の囲碁への応用」について6月24-25日に開かれた情報処理学会ゲーム情報学研究会で発表を行った。次に、
(2)7月23日-8月7日にアメリカCalifornia州Berkeley市で、California大学のBerlelamp教授等と本理論についての意見交換、情報収集等を行った。また、
(3)10月15日-17日に情報処理学会ゲーム・プログラミング・シンポジウムにおいて、討論参加およびセッションの座長等を行った。これらの結果を踏まえ、
(4)2000年3月発行の政治経済学部教養諸学研究に「数理ゲーム理論とその応用(5)」を発表した。今後は
(5)2000年7月末にアメリカCalifornia州Berkeley市のMathematical Science Research Institute(MSRI)で行われるMathematical Game Theoryのシンポジウムで本年の成果を中心に講演を行う。また、2000年10月に浜松市で行われるInternational Conference on Computers and Games(CG2000)にも参加し、意見交換等を行う。
本理論の数理碁への応用の一つとしてコウとなりうるいくつかの局面について詳しく分析する、というテーマについては、単純な事例について完了したと言える。今後は複雑なコウについての分析が残されている。これについては、Berlekamp教授のグループで研究を始めているが、当方でも研究を進める。
なお、他の、Domineering等のゲームに対しての応用については十分な成果が得られなかったが、それについては、今後研究を行う。