表題番号:1998C-012 日付:2008/05/26
研究課題子どもから高齢者を対象としたライフスタイル改善のための教育的介入法に関する総合研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 人間科学部 教授 竹中 晃二
研究成果概要
本研究の目的は,兵庫県三田市総合福祉保健センターと連携を保ちながら,子どもから中高年者にいたる対象者のライフスタイル改善を目的とした健康行動カウンセリング・プログラムをソフトおよびハード面から支援できる地域型システムの開発を行うことであった.本研究では,体力増強よりもむしろ健康増進のために,活動的なライフスタイルの採択・維持を目的とし,行動変容を意識した健康行動カウンセリングの新しい方策を検討し,1)簡易型身体活動量測定機器の試作,および2)主観的身体活動量の測定尺度の開発を行った.簡易型身体活動量測定機器の試作としては,中等度の強度(4メッツ以上に相当)の身体活動を行った数とその時間を提示する簡易機器を開発した.米国疾病対策センターと米国スポーツ医学会は,共同で,健康増進のための身体活動として,週のうちほとんどの日で,中等度の強度以上の身体活動を1日に総計して30分以上行うことと推奨しており,本研究で開発した簡易機器は,この中等度以上の強度の活動時間を提示する機器として使用される.また,主観的身体活動量の測定尺度と合わせて,この機器の妥当性および信頼性も検討を行った.