表題番号:1998A-656 日付:2002/02/25
研究課題身体運動に伴う心理的効果強化のための方策に関わる研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 人間科学部 教授 竹中 晃二
研究成果概要
 本研究の目的は、心理学的変数の中でもメンタルヘルスやストレス関連の感情に焦点をあて、1)身体運動に伴う感情変数の種類を明確にし(身体運動に伴う感情の概念定義および機能定義)、2)身体運動に伴う感情を高めるための心理的方略を探ることであった。1)の身体運動に伴う感情の概念定義、すなわち身体運動やスポーツ活動に関わって変化する感情とは何かについては、過去の感情研究を概観することによって明確にした。一方、作業定義とは、具体的な状況で、その概念がどのように測定されるかを示しており、概念定義で示した変数をどの尺度によって測定できるのか、すなわち身体運動によって目的とする感情変化が生じたか否かの評価である。本研究では、欧米およびわが国で用いられている身体運動に伴う心理学的尺度7つを挙げ、それぞれについて比較検討を行った。2)については、プラシボ効果、認知的方略、セルフエフィカシーの3点に注目し、1)で整理した尺度を用いて効果の検証を行った。