表題番号:1998A-154 日付:2002/02/25
研究課題シェリング哲学における啓示と神話の研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 社会科学部 教授 那須 政玄
研究成果概要
 後期シェリングの神話と啓示を研究するために、近年発見されたシェリングの「啓示論」(1831/32)を山本冬樹氏と共訳するかたちで新しいシェリング像を発見することに努めた。全部で81ある講義録を毎年10講義(半年に5講義)づつ印刷物にして公開していくべく努力した。しかし、98年度の後半私が学部の役職に就き多忙を極め、結局98年度は5講義しか訳出できず、またシェリング研究も計画どおりには進まなかった。しかし、啓示を解明するシェリングの発想法は、新しい世界観の形成(近代の枠を超える可能性の模索)に大いに役立つ素材であることの確信をより明確に持つことができた。これからは一層精力的に翻訳をするとともに研究の成果を出していきたいと考える。