表題番号:1998A-111 日付:2002/02/25
研究課題エアドメルスの『アンセルムス伝;』研究(2)
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 商学部 助教授 矢内 義顕
研究成果概要
 今年度は,エアドメルスの『アンセルムス伝』に関し,次の三点について研究を行なった。第一は,エアドメルスのマリア論をアンセルムスからベルナルドゥスにいたる神学史に位置づけ,検討したことである。これは昨年の研究の継続である。第二は,エアドメルスの『アンセルムス伝』第一巻7章を手がかりとし,さらにアンセルムスの全著作を通して,アンセルムスの聖書論についての見取り図を明らかにしたことである。これは,今後アンセルムスの聖書解釈へと研究を展開していかなければならない。第三は,『アンセルムス伝』および『書簡集』によって,アンセルムスとカンタベリー大修道院長であったボーヴェーのアルヌルフスとの関係を明らかにしたことである。