表題番号:1997A-592 日付:2012/04/11
研究課題WWWを利用した共同作業環境の構築およびその評価
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 人間科学部 専任講師 西村 昭治
研究成果概要
Case Western Reserve University(アメリカ合衆国オハイオ州クリーブランド)のReligion and Postmodernismのクラス(担当William Deal, Associate Professor of Religion and Director, Asian Studies Program)と人間科学部教育工学セミナー(担当野嶋栄一郎人間科学部教授)との間でインターネットを用いて共同実験授業を行った。
 実施期間は1997年10月初旬から12月初旬までの約2ヶ月間である。各週の授業内容は以下であった。

第1週:自己紹介Webページの作成、グループ編成とテーマ決定。

第2週:自己紹介を英文で自分の属するメーリングリストに対して送る、自己紹介Webページ作成の続き。
第3週:検索エンジンを使って自分のグループのテーマに関係のあるページを探し、自分のページにリンクし、メーリングリストに簡単な解説を送る。

第4週:レポートのひな型「prototype」の作成

第5~8週:メーリングリストを介して、CWRUと連絡を取り合いながら、レポートWebページを作成する。


本研究ではインターネットで共同作業を行うための環境を、アメリカ側と日本側に各々WWWサーバーを設置することによって構築した。
 上記の環境で、受講学生たち(日本14名、アメリカ13名)は日米各々の構成がおおよそ均等になるように4つのグループに分けられ、それぞれReligion and Feminism、Religious Experience、Religion and Morality、Religion on the Internetのテーマでインターネットを活用し共同でレポート(ホームページ)を作成することを命じられた。上述した環境を用いて、作成されたレポートは上質なものであり、本研究で構築した環境が国際共同作業にとって有効であることがわかった。
 なお、上記学生のレポートは
http://kizuna.cwru.edu/rlgn341/projects.html
で参照可能である。