表題番号:1997A-525 日付:2002/02/25
研究課題ドイツおよびフランスの近・現代思想の比較研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 文学部 専任講師 高橋 透
研究成果概要
私のこれまでの主な研究方向は、ひとつには、ニーチェからハイデガーにいたるドイツ思想の流れを再構成すること。もう一つは、ポストモダンといわれるフランス現代哲学(とくにデリダ)への、こうしたドイツ思想の流れの影響関係を調査すること、ならびに、90年代に入って顕著になりつつある、ドイツへのポストモダンの逆輸入現象を考察することであった。こうしたドイツおよびフランスの近・現代思想の比較研究の方向に即して、昨年度は『神なき時代の神話』と題し、ハイデガーの言語論を調査し、それをデリダ的観点から批判的に再考する試みを行った。そしてさらに、90年代のドイツに現れたポストモダン受容の状況に関して、ノーベルト・ボルツのメディア論を紹介的に論じた(『ノーベルト・ボルツ:シミュレーションとしてのメディア論』(印刷中))
研究成果の発表
1997年12月 『神なき時代における神話』「社会科学討究 126号、所収」
印刷中 「ドイツ観念論とドイツ現代哲学」 ドイツ観念論を学ぶ人のために 所収(世界書院)