表題番号:1997A-274 日付:2002/02/25
研究課題校旗の象徴機能に関する研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 教育学部 教授 鈴木 慎一
研究成果概要
沖縄県および福岡県の高等学校の場合と、青森県の高等学校について、それぞれ2校について残されている諸資料から(1)校旗の作成過程と、(2)作成当時の教育に関する理想や理念を探り、(3)それらがどのようにして校旗の形象と色彩になって具体化されたかを聞き取った調査であった。
 3年計画で進む無作為抽出調査の第1年目および第2年目までのメールサーヴェイから得られた回答(標本509)について、基礎的データを整理して、回答中特徴のある校旗をもつ学校のうち、応接に積極的に対応してくれた学校のなかからまず6校を選び上記の聞き取りを行ったが、その経緯と成果に基づき、第3年目(1998年度)のメールサーヴェイの内容について一部修正を施す。
 多くの場合、校旗の作成を依頼された業者の間で、“学校の旗”の色、色相等についてある種の共通了解のようなものがある。色彩の選定は業者のその意味の選択に依存していることが少なくない。その点からみて、地域社会における色彩文化の実際を平行して検討しなければならないことが明らかになった。学校と地域社会の財力も校旗の選定について少なからぬ影響力をもっている。
研究成果の発表
1998年12月
早稲田大学教育学部、『学術研究』、「校旗の象徴機能に関する色彩的研究(その1)」(発表予定)