表題番号:1997A-212 日付:2002/02/25
研究課題エイズ感染の解析における年齢依存型の数学モデルの研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 高等学院 教諭 柳谷 晃
研究成果概要
人口問題に関する数学的モデルは、初期分布を与えて年齢依存型の偏微分方程式により、数値解析や解の定性的性質を研究することにより、未来における人口分布やある特定のグループの定量的動向を予測している。エイズ感染に関するモデルにおいても同様の発想が必要であるのは当然であるが、感染の特殊性と感染確率の設定の難しさ、人口分布の中にどのように、エイズ患者が分布しているかの報告をフィールドワークから待たなければならなかったこともあり、年齢依存型のモデルがあまり研究されてきていない。方向性も数値計算によるものが多く見られる。ただし発展途上国におけるモデルにおいては、年齢依存型でなくてもある程度の予測が可能であるという考え方もある。この研究では特に定性的な結果を得ることを、目的とし、解の表現を実際に作り上げることに一部分ではあるが成功した。その結果は昨年5月にVanderbilt大学で行われた国際学会及び8月のブルガリア、プロブディフで行われた国際微分式方程式学会で発表した。
研究成果の発表: 危機と社会変動/早稲田大学アジア太平洋研究センター/研究シリーズ38