表題番号:1997A-176 日付:2002/02/25
研究課題選挙制度と政党組織の新構想―選挙と政策選択の連関を求めて―
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 社会科学部 教授 今村 浩
研究成果概要
選挙と政策選択の関連について、主にアメリカ合衆国、イギリス、ドイツの3カ国を対象とした比較研究を意図した。政策と選挙との関連としては、先ず主要政党の政策綱領、とりわけ選挙綱領の作成に始まり、選挙民の投票行動と政策選択の関連、政権獲得後の政党の政策形成・実施の三つのステージを考えることが出来よう。本研究では、主要政党の政策綱領・選挙綱領の作成過程の比較に重点を置いている。敢えて単純化すれば、アメリカの場合は、政党と言うよりは、個別候補者主導型であり、とりわけそれは大統領選挙に顕著である。次にイギリスの場合は、政党の党首主導型、ドイツは、党の常設機関主導型と要約できよう。尚、具体的な研究成果として、アメリカの96年選挙を対象とした下記研究論文に、その事情の一端が言及してある。
研究成果の発表
1997(平成9)年10月30日 「『分割政府』定着とアメリカ政党制の変容」一九六年選挙とアメリカ政党制の将来―『早稲田社会科学研究』第55号所収