表題番号:1997A-113 日付:2002/02/25
研究課題わが国における管理会計理論の形成・発展に関する史的研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 商学部 助教授 長谷川 惠一
研究成果概要
本研究は、日本における管理会計理論の浸透・発展を跡付けるため、日本の管理会計理論の形成に関わってきた文献・資料を、発表年代順に配列するとともに、これらの文献に大きな影響を与えたアメリカ管理会計論、ドイツ原価計算論の文献を発表年代順に配列し、日本の研究業績とアメリカおよびドイツの研究業績とを比較した年表を作成することを目標としていた。おおよその研究実績は次のとおりである。
 まず、これまでに刊行された日本の管理会計理論に関する文献の存在を確認した。この段階では、これまでに公刊された文献目録、各図書館の蔵書目録、この分野に関する研究業績の引用・参考文献目録などを基礎として、日本の管理会計理論に関連する文献についての目録を作成した。
 また、国内外にある様々な文献・資料の検索・収集を予定していた。日本の文献については、戦前からわが国の管理会計理論の形成に貢献してきた研究機関に所蔵されている文献・資料の検索・収集をした。これらの文献・資料に大きな影響を与えたアメリカ管理会計論およびドイツ原価計算論の発展に関する文献も検索・収集する予定であった。ただし、収集する対象となるアメリカ管理会計論およびドイツ原価計算論の文献が、当初の計画よりも文献・資料の量が多いことが判明したため、主要な文献・資料のみを収集の対象とした。収集できなかった文献・資料については、引き続き検索・収集する予定である。
 さらに、検索・収集した文献・資料をデータベース化し、分類・整理することを予定していた。その成果として、分類・整理した文献・資料を年代順に配列し、年表を作成する予定であった。ただし、データ入力に予定以上の時間が必要であったため、その作業が完遂していないので、引き続きこの作業を行い、完了した時点で研究成果として公表する予定である。