表題番号:1997A-019 日付:2002/02/25
研究課題米国連邦破産法における手続相互の移行
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 法学部 教授 加藤 哲夫
研究成果概要
これまで、比較倒産法研究会において、米、英、独、仏の4ヶ国の倒産処理法制の比較研究を10回にわたり開催し、その内、米国法の連邦倒産法を担当してきた。とりわけ、今年度の特定課題との関係では、連邦倒産法のもつ、清算手続、更正手続、定期収入者の債務調整手続の相互関係(各手続間の移行(conversion)のシステム)について、報告、発表を行ってきた。本研究を通じて、わが国の倒産処理法制の中では、一応、かかる移行のシステムは存在しているが、有効に機能しているわけではないこと、米国では、自動停止に代表される各手続に共通する倒産処理を実効あるものにする基本的なシステムが存在するため、各手続の移行がスムースに行われている実情が明確になったと思われる。なお、以上の研究会は、この6月をもって完了することとなり、その成果は、来年、報告書として公刊されることになっている。
研究成果の発表
1999年夏頃 比較倒産法研究(仮題)発行所は、(株)きんざいを予定