表題番号:1996A-291 日付:2002/02/25
研究課題祝祭論-ヨーロッパ民衆世界の象徴と想像力-
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 人間科学部 教授 蔵持 不三也
研究成果概要
 1996年6月、アルザス地方南部の山林スールツバック=レ=バン及びラングドック地方のタラスコンにて、伝統的とされる祝祭の現地調査・VTR撮影・文献収集。
 1996年11月、ヨーロッパ民族(俗)学を代表する研究者3名(ベルギー王立民族学会終身委員レオン・マルケ氏、シエナ大学民族学教授エンツォ・スペーラ氏、イギリス、ブーマス・スクール言語・民族学教授ジェニファー・ラス氏)と蔵持の共著になる『ヨーロッパの祝祭』を、河出書房新社により刊行。
 1996年12月、再度渡仏し、アルザス地方南部一帯のクリスマス行事の現地調査と文献収集。さらに、ストラスブール大学民族学研究所にて意見交換を行う。
 現在、これらの調査データや文献資料などの分類・整理作業中。今年度9月には、特別会員となっている「ヨーロッパ民族学会」(欧州議会後援)の第13会大会(於アテネ大学)にて、《祝祭と想像力》のテーマで講演し、併せてVTRの製作発表を行う予定。
 さらに、本研究の成果を発表する場として上智大学ヨーロッパ文化研究所編『ヨーロッパの文化』(仮題、同文館)や、単著『祝祭論』(言叢社)などの刊行が予定されている。また、本研究で得た知見を基にした翻訳(『キリスト教事典』、原書房)なども、その刊行を急がされているところである。