表題番号:1996A-216
日付:2007/03/24
研究課題心理学実験演習用教材データベースの作成
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 文学部 | 教授 | 西本 武彦 |
- 研究成果概要
- 心理学の基礎教育でもっとも重視されるのが実験演習である。この演習では実際の実験を通して、(1)データの収集法の習得、(2)統計的データ解析の基礎理解、(3)科学論文の執筆要領の習得を学習する。
本研究の目的は、視知覚実験と認知心理学実験を中心として、パソコンで使用可能な教材データベースを作成し、実験演習のコンピュータ化を支援することである。入門コースの基礎実験では、実験手順がある程度までマニュアル化されていること、教材が心理学的に興味を引くものであると同時に、より高度な演習につながるものであることが求められる。
データベース化を試みた教材は、(1)パターン認識・記憶実験用の線画材料、(2)記憶実験用の無意味絵、(3)メンタルローテーション実験用の回転図形・文字、(4)認知地図実験用の地図、(5)概念形成実験用の図形、(6)演繹的推論実験のための三段論法課題、(7)談話理解実験用の文章課題、である。このうち、(1)~(3)については材料の電子化を終え、、(5)~(7)について引き続き入力中である。
96年度後期に、心理学専修設置のパソコンのネットワーク化が完了したことを受けて実験演習のコンピュータ化を進めている段階にあり、上記の電子化された材料を使った個別の実験プログラムの開発を進めている。