表題番号:1996A-053 日付:2002/02/25
研究課題モンゴル文を中心とするモンゴル関係文献の調査と文献目録の作成
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 文学部 教授 吉田 順一
研究成果概要
 早稲田大学図書館では、1994年度と1995年度に、中国で刊行されたモンゴル関係文献のうち、辞書・歴史・宗教・地理・牧畜・古典文学等のものが集中的に、収集・購入され、現在、一応見るべきコレクションとなっている。言うまでもなく、中国には、モンゴル国よりも多くのモンゴル人が居住し、伝統的なモンゴル文字によって多数の文献が刊行され、またモンゴル関係漢語文献も数多く刊行されている。それらの大多数は、いわゆる文化大革命終結後の1980年代以後に刊行されたものである(刊行年月不明のものを除き、1970年代以前に刊行されたのは14冊のみ)。
 私はこれらのうち、今回早稲田大学図書館に収蔵された上述の諸分野の図書639冊を調査し、モンゴル文文献の書題と著編者名をすべてローマナイズし、かつ書題・著編者の漢語訳やその他の書誌情報を書きとめた。次いで、それらの書誌情報をコンピュータに入力してデータベース「早稲田大学蔵中国刊モンゴル文文献目録」を作成し、すでにほとんど出来上がっている。なお漢語文献の収集冊数も、かなりの規模に達しており、今回大半のものを調査し終っている。今後、上記データベースに、図書館側が図書番号を付するのを待って、図書番号も入力し、第二水準以上の漢字を作製し、データベース構造を整えて、外部公開の諸条件を検討し、近い将来ホームページを通して外部に公開するつもりである。また図書館側の協力を得て、一定部数を目録として刊行することになっている。なお今後引き続き、データベースの拡充をはかる予定である。