表題番号:1996A-003 日付:2002/02/25
研究課題ファジイグラフの近似構造解析法を応用した教材構造分析システムの開発研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 政治経済学部 教授 瀧澤 武信
研究成果概要
 本特定課題研究費で既設のGateway 2000機用の様々なソフトウエアを購入した。それらを利用しプログラム開発等を行うことができたため、ファジイグラフの近似構造解析法を応用したシステムの構築が進んだ。但し、システム開発用のコンピュータ・ソフトウエアとしては常時、より新しいものが必要となるため、今後も継続的に開発用ソフトウエアの置き換えを行わねばならない。
 また、従来より行ってきた教材構造分析システムの構築についてもかなりの部分を書き換え、また、機能の追加をする等の整備を進めることができた。システムの運用については、本研究の期間内に従来の近似3値化法、近似4値化法に加え近似5値化法についても多くの実験ができたが、一般の近似n値化法については一部しか実用的なシステムが構築できなかったので、十分な実験はできなかった。これについては、今後も継続的に研究する必要がある。
 なお、従来はDOSの上で動作するプログラムを開発してきたが。現状のパソコンの普及の実態を考慮し、今回は一部をWindows対応のものと置き換えて実験した。これについては、今後早めにシステムの完全な移行を目指していく予定であるが、残念ながら本研究の期間内には終了しなかった。さらに、Unix上のシステムの整備も行う予定であったが、本研究の期間内に行うことはできなかった。
 現在までの研究成果については情報処理学会他で発表したが、今後も国内、海外の学会等で発表していきたい。また、今後追加の開発が必要な部分もあるが、本研究により構築されたシステムは教育工学的に実用的なものであるので、広く研究者、教授者に配布する予定である。