表題番号:1995C-001 日付:2002/02/25
研究課題18-19世紀における東アジアの民衆像
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 文学部 教授 深谷 克己
(連携研究者) 文学部 教授 安在 邦夫
(連携研究者) 文学部 教授 紙屋 敦之
(連携研究者) 早稲田実業高等学校 教諭 杉 仁
(連携研究者) 国士舘大学文学部 教授 保坂 智
(連携研究者) 関西大学文学部 教授 藪田 貫
(連携研究者) 国立歴史民俗博物館研究部 助教授 新井 勝紘
(連携研究者) 金沢大学教養部 助教授 鶴園 裕
(連携研究者) 岡山大学文学部 助教授 姜 克實
(連携研究者) 韓国歴史問題研究所 所長 李 離和
(連携研究者) 南京大学歴史研究所 教授 張 憲文
研究成果概要
 97年度の国際会議場でのシンポジウムを見通した活動を進めるため、95・96年度の特定課題研究(国際共同)として承認されたのを機に、これまで積み上げてきた研究交流の成果(91年韓国の研究者とソウルで、93年中国の研究者と南京・上海で報告会交流)を形にするため、助成費を活用して『東アジアの近代移行と民衆』(深谷研究室発行、7月20日)を作った。これは91・93年度交流の際の日本側日本語報告を収録したものである。
 このように国際交流のためのおよその下地は準備してきていたが、95年8月1日から7日まで、上の資料集を携えて、事務局のメンバーがあらためて韓国の歴史問題研究所(分担研究者李離和所長)、中国の北京の社会科学研究院、南京の南京大学歴史研究所(分担研究者張憲文所長)、上海の復旦大学を歴訪し、共同研究への報告・参加の打合わせを進めたり助言を求めたりした。そして帰国後の8月12日南京大学の分担研究者張憲文氏を報告者として迎え共同テーマに関する研究会を開いた。その内容と参加者の批評については『会報』第1号を発行して広く知らせた。
 96年度は97年度国際シンポへつなげるプレシンポと位置づけ、8月3日に中国・韓国から各1人の研究者を招待、同時通訳を配し、日本からの報告者も加えて申請テーマに関する国際研究交流を行った。研究交流を成功させるために、日本語・韓国語・中国語の3か国語に訳出した『東アジアの近代移行と民衆 第2集』(深谷研究室発行、8月3日)をシンポジウム当日参加者全員に配布することとし、早期に原稿を集め翻訳体制を作って製本した。なお当日は日中・日韓・中韓の3方向の学術同時通訳を配置した。2年間にわたる成果物としては、上記報告集及び会報・参加批評記を合冊編集して提出するつもりである。