表題番号:1995B-022 日付:2002/02/25
研究課題英語教材(テキストとコンピューター関連リフト)開発
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学部 教授 カーティス・マクファーランド
研究成果概要
 1.過去二年間に、様々な英語テキストデータベース作成と、各分野毎の語・フレーズの頻度分析・分類を行ない、重要語彙・語句表現のデータを得た。ビデオ教材作成として、ビデオテキスト「American Society Up-to-Date」(編著:安吉;鶴見音羽書房)をもとに、実際に放映されたテレビニュースの動画をデジタル化し、コンピューター学習用CD-ROMを作成した。授業で実際に使い、出席、進度、問題の正解度などを、モニターできるソフトを開発して、学生の授業データを得た。
 2.今後二年間の予定は、さまざまな状況に応じた英語の映像を基本とした「使い方」教材開発を行う。自然な英語の理解と発音の練習を中心としたソフトと学生向けの基本・専門別辞書を作成する。
 (1)英語習得の教材として、使用頻度の高い語句表現と語彙の辞書を作成する。例文をデータベースから多く取り、さまざまな状況に必要な適切な表現を選択する。
 (2)いろいろな状況を想定したビデオを実際に撮り、そのテキストを文化・歴史の背景の説明を加える。ニュースや英語の講義などの教材も同時に作成する。
 (3)マルチメディア用の教材を作成して、二年間学生が使った結果から、ナチュラルスピードの英語に関しては、ヒアリングが弱いということかが分かった。そのため英語の発音、イントネーションに重点を置きながら、重要語句表現を記憶させるプログラムを開発することにした。
 3.これまでに集積した英語テキストは、2ギガに及ぶ膨大なデータベースである。小説、劇、詩、科学、経済、宗教、歴史、マスコミ、口語、文章英語のテキストなど、また、抑揚や強勢印の付けたテキストを分野毎に整理し、語彙の数や語句の使用頻度を求めて分析した。このようなデータなしでは、いかなる英語教材も、意味がない。動画を基にしたCD-ROM教材を作成した経験を踏まえて、今後は、マルチメディア時代に対応する多機能な英語教材を開発する。例文を多く記載し、膨大なデータ分析から得た使用頻度を示す学生向けの辞書はこれまでになく、学術的にも実用的にも意義がある。