表題番号:1995A-244 日付:2002/02/25
研究課題ドイツ近代選挙制度史-比較憲法的考察
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 教育学部 教授 渡辺 重範
研究成果概要
ドイツ同盟(1815年)から現在に至るまでのドイツ近代選挙制度史の体系的研究を志向したものである。体系的著作をめざし,内容は次の通りである。
(1)ドイツ同盟の比較憲法的環境(第1章)
(2)19世紀ドイツ型立憲君主政の憲法政治学的考察(第2章)
(3)フランクフルト国民議会における選挙制度と実態(第3章)
(4)ドイツ第二帝政期における小選挙区絶対多数制の制度と現実との間(第4章)
(5)ワイマール憲法の規範力について(第5章)
(6)ワイマール時代の選挙制度と議席配分(第6章)
(7)「建設的不信任投票」制の実態的考察-ワイマールとボンの比較を通じて(第7章)
(8)西ドイツにおける占領と憲法-占領期の位置づけをめぐって(第8章)
(9)1949年連邦選挙法制定の経緯と1949年連邦議会選挙(第9章)
(10)1950年代における《二政党集団制》への転轍-《跛行的二政党集団制》(第10章)
(11)常設選挙区割委員会(第11章)
(12)1960年代における《競合的二政党集団制》への展開(第12章)
(13)1970年代における《対抗的二政党集団制》への移行(第13章)
(14)1970年代における西ドイツ民主主義の問題状況-CDU/CSUとSPDとの対立点(第14章)
(15)1970年代における政治的過激主義の潮流-政治意識の分裂(第15章)
(16)1980年代における《分極的二政党集団制》への展開(第16章)
(17)全ドイツ統一選挙に至る東と西の間-1990年の三つの選挙の分析を通じて(第17章)
(18)1994年連邦議会選挙と将来の展望(第18章)
現在は「はじめに」と「終章」を執筆中,他は現在印刷中であり,来年度発刊をめざしているところである。