表題番号:1995A-163 日付:2002/02/25
研究課題「経済社会学の展開」の可能性に関する研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 社会科学部 教授 東條 隆進
研究成果概要
今日ますます評価が高くなっているヨーゼフ・アロイス・シュンペーターは彼の「経済分析の歴史」(1954) で,「科学的経済学」を構成するものとして経済史・統計・理論および経済社会学をあげた。シュンペーターの経済学,社会科学体系がきわめて強く「経済社会学」的性格をもっている。
特定課題研究テーマとして「「経済社会学の展開」の可能性に関する研究」を提出したが,この成果として「シュンペーターと経済社会学」(1)・(2)という論文を『ソシオ・サイエンス』(早稲田大学大学院社会科学研究科)に発表した。
これらの論文において,シュンペーター体系の経済社会学的論理性格を解明することを通して,現代社会を解明する分析理論を構築しようとした。
論文(1)でシュンペーター体系の全体の枠組を方法的観点から解明し,論文(2)で「理論経済学の本質と主要内容」の論理構造の解明を行なった。
特定課題研究テーマとして,この「シュンペーターと経済社会学」をさらに展開したいと考えている。