表題番号:1995A-018 日付:2002/02/25
研究課題1994年米国連邦破産法改正の基礎的視点
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 法学部 教授 加藤 哲夫
研究成果概要
1994年米国連邦破産法改正による運用が概ね安定的に定着しつつある。この間,改正前におけるとりわけ担保権実行手続の自動停止に関わる手続構造の問題点,そして改正後の改善点の比較,債権者参加のあり方,事業者更生(第11章手続)や賃金生活者のための債務整理(第13章手続)における手続構造の問題点につき,1994年改正がもたらす影響を分析してきた。特に,今次の改正の基礎的視点として,これまで考えられていた債務者重視の倒産処理のあり方について若干の変更もみられ,これまで主張してきた債権者の利益保護との調整がそこにとり入れられていた点をみることができた。この研究を基礎として,さらに1996年度特定課題をこれにリンクさせ,研究を進めることにしている。その段階で成果を公表する予定である。