表題番号:1995A-001 日付:2002/02/25
研究課題帝政ロシアへの外国人入植
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 政治経済学部 教授 鈴木 健夫
研究成果概要
ぺレストロイカ・ソ連解体によって根本的な「ロシア史の見直し」が進行しているが,その一つに,ロシアにおける地域的・民族的・宗教的多様性の新たな認識がある。本研究は,そうした「ロシア史の見直し」を踏まえて,帝政ロシアにおける外国人入植の実態とその歴史的役割を解明することを課題としているが,本年度は,その基礎的作業として,資料の蒐集に努めた。帝政ロシアおよびソ連で刊行された史料・文献については,本大学の中央図書館を通じて,主としてモスクワのロシア国立図書館(旧レーニン図書館)所蔵のものを送付してもらい,コピーした。現在のロシアおよび欧米諸国で近年発表されている関連文献は,購入できるものは購入し,それができない場合は,コピーを取り寄せた。蒐集した資料は未だ十分ではないが,手元の資料に依拠して,まずは18世紀末のドイツ人のヴォルガ地方入植について,論文「近代ロシアへのドイツ人入植の開始(18世紀末)-ドイツ諸地域からヴォルガ流域へ-」(現代政治経済研究所研究叢書第8号『「ヨーロッパ」の歴史的再検討』(仮題) に掲載予定) を執筆した。