表題番号:1994C-018
日付:2002/02/25
研究課題国際学術連合(ICSU)国際環境問題科学委員会(SCOPE)総会およびシンポジウム開催に対する国際対応と準備計画の推進
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 人間科学部 | 教授 | 森川 靖 |
(連携研究者) | 人間科学部 | 名誉教授 | 大島 康行 |
(連携研究者) | 人間科学部 | 教授 | 佐古 順彦 |
(連携研究者) | 名古屋大学大型計算機センター | 教授 | 浦部 達夫 |
(連携研究者) | 九州大学理学部 | 名誉教授 | 小野 勇一 |
(連携研究者) | 国立名古屋病院 | 名誉院長 | 大北 威 |
(連携研究者) | 国立環境研究所 | 主任研究員 | 原沢 英夫 |
(連携研究者) | 台湾大学,国立科学院 | 教授 | 蘇 仲郷 |
(連携研究者) | カナダ・サスカチュワン大学 | 教授 | J.W.B. Stwart(SCOPE会長) |
(連携研究者) | SCOPE | 事務局長 | V. Plocq - Fielielet |
(連携研究者) | SCOPE(ブラッセル大学教授) | 幹事長(現会長) | P. Bourdeau |
(連携研究者) | オレゴン州立大学 | 教授 | J. Lubelienko |
- 研究成果概要
- SCOPEはICSU傘下の国際環境問題科学委員会である。アジア地区から理事として送出された大島が1955年に開催される第9回総会を日本で開くよう強く要請され,日本が了承したことに始まる。アジア地域で始めて開かれる総会であり,今後,環境問題で重要な地域であるアジア地域各国のSCOPEに対する連係をとりつつ準備計画を進めた。総会時に開かれるシンポジウムにはアジアで開催される課題でやるべきであるという意見が強く,協議(アジア各国代表者による)の結果“アジアによる稲作”が決定された。このテーマはSCOPE理事会で承認され,直ちに話題提供者などの協議に入った。このシンポジウムは2日半をかけ,アジアにおける稲作の歴史,技術,社会,文化,経済面など総合的視点から計画が立てられた。
また,この総会を通じ,アジア各国がより強くSCOPEに寄与し,SCOPEの活動を活性化するための方策を検討しつつ準備に取り組んだ。このため,SCOPE会長および事務局長とアジア各国代表者で総会の半年前,2日間準備委員会を開き,精細な実施計画が練られた。
SCOPE総会およびシンポジウムは1995年5月28日~6月4日,早稲田大学国際会議場で開かれ,成功裏に終り,各国代表,および国際機関代表(UNEP,国連大学,ICSU,IASSAなど)から高い評価を得た。また,アジア各国のSCOPEに対する寄与についても欧米から再認識された。シンポジウムについては内容の豊かさと質の高さについて高く評価され,広く国際的に読まれるよう国際誌の特集号にまとめることが強く要望された。また5名の理事の選挙が行われ,アジアから大島が再選された。