表題番号:1994C-015
日付:2002/02/25
研究課題血液代替物に関する研究「血液代替物国際会議」(International Symposium on BloodSubstitutes)
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 理工学部 | 教授 | 西出 宏之 |
(連携研究者) | 理工学部 | 教授 | 土田 英俊 |
(連携研究者) | 理工学部 | 教授 | 酒井 清孝 |
(連携研究者) | 理工学部 | 教授 | 土屋 喜一 |
(連携研究者) | 教育学部 | 教授 | 櫻井 英博 |
(連携研究者) | 人間科学部 | 教授 | 野呂 影勇 |
(連携研究者) | 理工学部 | 講師 | 武岡 真司 |
(連携研究者) | 慶応大学医学部 | 教授 | 小林 紘一 |
(連携研究者) | 北海道赤十字 | 所長 | 関口 定美 |
(連携研究者) | 東京女子医科大学 | 教授 | 清水 勝 |
(連携研究者) | McGill 大学 | 教授 | T.M.S. Chang |
(連携研究者) | U C S D | 教授 | R. Winslow |
(連携研究者) | Berlin 自由大学 | 教授 | J.H. Fhurhop |
(連携研究者) | オランダ赤十字 | 所長 | J.C. Bakker |
- 研究成果概要
- 本学では,血液の酸素運搬機能を代替できる人工赤血球を中心とし,広く血液機能代替物全般に関する展開を目指した先駆的研究を推進している。具体的な研究成果も系統的に重なり始め,臨床を目指した展開も急速になってきているので,この分野で先駆ける成果と世界の第一人者を集めて国際会議を本学で開催するため,調査および打合せ会(於 海外も含む)を実施し,準備を整えた。血液代替物の物質科学の基礎と展開動向,臨床適応,更には,代替物に対するガイドラインや将来の血液事業,臓器移植への利用,新しい治療法などの波及効果など,対象となる学際的内容の全てを集中して議論した(成果は学術誌に総説等としても印刷中)。
血液代替物,特に人工赤血球実現の道筋を拓くと共に,ワセダ型人工赤血球を関連研究者に周知できた。この間「日本血液代替物学会」(初代より会長本学土田英俊教授,本学内に事務局設置)も発展し,国際的にも本学は重点的立場にあり,発言力も高まった。更に本学が橋渡し役を務めながら,現在産業界と厚生省,赤十字社などの官庁側の連繁も構成されつつあり,今日緊急課題であるAIDS等汚染の全くない血液代替物の開発研究の社会要請に応える状況にもなった。
以上の準備作業と研究進展の背景をもとに,97年9月8~10日本学に於て血液代替物国際会議の開催が決定した。国際主要研究者から成る委員会も設置され,全面的な協力をとりつけた。幸い本学の国際会議開催助成にも採択されたので,1st Circularを配布して広報に当たっている。関連シンポジウムも含めて欧米以外で初めて開催される国際会議として多数の関心を得はじめている。この学際的な新分野を本学の主導のもとに確立すると共に,先導的な意義と波及効果を広くアピールする同国際会議の準備を完了できた。