表題番号:1994B-030 日付:2002/02/25
研究課題マルチメディアシステムによる複合領域科目群のための教材開発に関する研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学部 教授 内田 種臣
(連携研究者) 理工学部 教授 加藤 諦三
(連携研究者) 理工学部 教授 河原 宏
(連携研究者) 理工学部 教授 菊地 靖
(連携研究者) 理工学部 教授 和田 禎一
(連携研究者) 理工学部 教授 笠間 啓治
(連携研究者) 理工学部 教授 調佳 智雄
(連携研究者) 理工学部 教授 山田 泰完
(連携研究者) 理工学部 助教授 門内 輝行
研究成果概要
(A)マルチメディア研究教育システムの開発
われわれの開発中のマルティメディアを利用した研究教育システムに関しては次のようなことを行った。
(1)ネットワーク関係
インターネット上にホームページを作成し,複合領域のプログラムおよび講義の成果を学内および学外に公表できるようにし,現在それらについての意見を広く集めている。これらはすべて自動化されて運用されている。
参加している教員の(研究および授業における)ネットワーク利用を支援し,研修を行っている。これには,インターネットを利用した中規模人数(約200人)の教室での講義の支援,モデルルームでの小人数実習用のLANの運用などが含まれる。
インターネットを利用した,マルチメディアに関連する実習授業の試みを行っている。これによって,マルチメディア教育およびネットワークの問題点および利点が明らかになってきている。
(2)教室関係
一般小教室(約40人)での講義用のシステム
現在,ポータブルコンピュータを中心とした簡単な講義用システムを利用したドイツ語,フランス語の授業を始め,問題点を整理中である。
一般大教室での講義用のシステム
ポータブルコンピュータ及び周辺機器(レーザーディスクプレーヤー,プロジェクター,大型スクリーンなど)を利用したシステムを綜合科目の講義で試験し,その問題と利点を整理中である。
マルチメディア系の作品を制作するためのゼミ室
現在,ハイパーテキストの作品を制作したり,いろいろなメディアにまたがる実験的な作曲を行ったり,その方法論を研究したり学習したりできるための設備をゼミ室に導入し,運用改善を行っている。
(B)データ作成および成果公表関係
(1)マルティメディアデータの入力
複合領域プログラムに関わるデータを入力し,整理中である。また,全体をどのように辞典化するかの研究を始めている。
(2)マルチメディア作品のCD-ROM作成
マルティメディア研究教育システムを利用した実習授業(「インターメディア作曲」,「写真表現」)の成果を「ハイパーメディア作品集'95」として,CD-ROM化し,インターネット上で公開を行っている。
(C)反省点
試作したシステムや教材を実際の講義や実習に利用し,そのフィードバックを行いながら,改善を重ね,さらに運用する人の研修と制度の変革を行いつつ,多岐にわたる問題点を明らかにすることが我々のチームの目的であった。教室の整備,設備,人員などに関し予想に反して問題点が多く複雑であり,これまでではまだ,十分な整理ができていない。