表題番号:1994B-010 日付:2002/02/25
研究課題理工学部におけるドイツ語教授法とその教材の開発
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学部 教授 シュレヒト, W. E.
(連携研究者) 理工学部 教授 榎本 重男
(連携研究者) 理工学部 教授 助広 剛
(連携研究者) 理工学部 教授 田ノ岡 弘子
(連携研究者) 理工学部 教授 山田 泰完
(連携研究者) 理工学部 教授 秋葉 裕一
研究成果概要
理工学部では,1995年度から新カリキュラムが実施されている。それ以前からドイツ語教室では,カリキュラム・教授法について検討を進めていたが,新カリキュラムの実施に合わせ,新たな教育システムの開発,共通教材や語彙リストの作成が急務であろうとする共通認識ができてきた。そこで,これを実現するために1994年度から特定課題研究グループを組織し,手始めに最重要と見なされる100の動詞を選びだし,必要不可欠な情報を網羅し,文例を揃えることとなった。研究期間中にほぼ完成した上記文例集は,1996年度からすでに一部のクラスの授業に活用されている。印刷製本された形だけでなく,この教材は学習プログラム(フラッシュ・カード)として理工学部LL・MM(ランゲージラボラトリー・マルチメディア)教室のコンピュータを始め,コンピュータ・センターのサーバーにもインストールされ,学生の自習用教材として1996年7月から使用できることとなった。さらにCD-ROMの形で作成されることになれば,将来は広く学内外での使用に供することができるであろう。
上の作業を追いかけるように,第二段階として,この文例集を基本データとする文法編の前半部,ほぼ三分の一も作成されている。文法編のあとは第三段階として,テーマ別の語彙集が構想され,骨格を整えつつある。
以上の仕事は,研究担当者同士の議論が積み重ねられた成果ではあるが,同時に非常勤の先生がたとの意見交換の反映でもある。教育体制・教授法のみならず,コンピュータ教材の基本性格や構成の仕方など,問題点がさまざまに指摘され,改善の提案が示された。今回の特定課題研究は,この意味で,研究担当者の枠内に止まらない大規模な共同研究になっている。なお,本特定課題研究期間内の一時期,中村采女教授は交換研究員としてドイツに滞在しており,また石井道子専任講師は本特定課題研究申請時にドイツ語教室の一員とはなっていなかったために,研究分担者として名前を連ねていない。しかし,研究推進に大いに協力してくださったことを付記したい。