廃棄食品からのアップサイクル培養肉の生産

2022-1020-07
研究者名
研究者情報 坂口 勝久 非常勤講師 (当時)
所属
理工学術院 大学院先進理工学研究科
キーワード

背景

◆ 牛肉・豚肉・鶏肉・魚肉は急激な人口増加と中流層増加により深刻な不足が起こる。(タンパク質危機)
◆ 家畜型食肉生産には、世界規模の甚大な環境負荷がかかる(温暖化・感染症・水不足・土地不足)
◆ 代替肉として、細胞から作成する培養肉が注目されているが生産コストが課題(100g 10万円)

シーズ概要

◆ 培養肉の生産にかかるコストの主要な部分は、培養液の成長因子や血清になる。(2万円/500 mL)      
◆ 廃棄肉(牛・豚・鳥・魚)をホモジナイズした抽出液を基礎培地に含有させると、 成長因子フリー、
  血清フリーで筋肉細胞を大量増幅可能。廃棄食品からアミノ酸・成長因子・微量元素を抽出。

優位性

◆ 廃棄品の使用、環境負荷が軽減された培養肉、マルチSDGs 製品。
◆ 特別な技術を使うことなく、安価に筋肉細胞大量培養可能。

応用・展開

◆ 牛肉・豚肉・鶏肉・魚肉の代替商品  
◆ フードテックレストラン
◆ 健康・美容食品 (アンチエイジングタンパク)

資料

  • 坂口先生_廃棄食品からのアップサイクル培養肉の生産.pdf

他のシーズ

  • 脳動脈瘤の再現モデル装置
  • 人工臓器作製のための人工血管ユニット
  • 風船様変性を伴うin vitro NASH病態モデル
  • 細胞シート技術を用いた新規不妊治療
  • 生体外で創る血管病モデルと薬剤スクリーニングへの応用
掲載日: 2022/10/20