バイオディーゼル原料植物の増産に成功

2020-1012-04
研究者名
研究者情報 富永 基樹 教授
所属
教育・総合科学学術院
専門分野
植物分子・生理科学
キーワード

背景

◆ 種子から生産されるバイオディーゼルは,化石燃料に代替する次世代の燃料として注目されている
◆ 私たちは独自の植物内の輸送高速化技術により,モデル植物シロイヌナズナの大型化に成功していた
◆ 本技術を用いて,作物と競合しない非食物系バイオディーゼル植物の生産性の向上が望まれていた

シーズ概要

◆ 種子からの油脂がバイオディーゼルの原料として利用されるカメリナに着目した
◆ シャジクモ-シロイヌナズナ高速型キメラミオシンXI遺伝子をカメリナで異種発現させることで,種子の増産に成功した

優位性

◆ 高速化技術が資源植物の種子増産にも有効であることが示された
◆ 近縁種であれば,共通の高速型ミオシンを用いてバイオマス増産が可能であることが明らかとなった

応用・展開

◆ バイオエタノール・ディーゼルといったバイオエネルギーの増産
◆ 飼料や食料の増産
◆ 有機化合物や漢方などを産出する高付加価値植物の増産

資料

  • 高速型ミオシンXIによるシロイヌナズナの大型化
  • 高速型ミオシンXIによるカメリナの成長促進と種子数の増加

他のシーズ

  • 革新的な植物増産・制御技術:原形質流動の人工制御
掲載日: 2020/10/27