量子効果を利用した高効率薄膜太陽電池の研究

2017-0223-01
研究者名
研究者情報 牧本 俊樹 教授
所属
理工学術院 先進理工学部
専門分野
電子・電気材料工学
キーワード

背景

◆ 地球温暖化を防ぐために太陽電池が注目
◆ 太陽電池の効率向上が課題
◆ ナノ構造の量子効果を利用することによって光の吸収効率を向上

シーズ概要

◆ 単接合太陽電池では最適なバンドギャップエネルギーが存在(図1)
◆ 量子効果を生み出す超格子構造(図2)による励起子(図3)の生成
◆ 励起子による光の効率的な吸収(図4)

優位性

◆ 単接合太陽電池に適したAlGaAs/GaAs/GaAsN超格子構造の利用
◆ 超格子構造内に存在する励起子効果による光の吸収係数の向上
◆ 太陽電池を直列に接続した多接合太陽電池用の薄膜太陽電池構造

応用・展開

◆ 光の吸収係数が高くなるため、薄い膜でも高効率の太陽電池の作製が可能
◆ 薄膜であるため、効率の高い多接合太陽電池への応用が可能

資料

  • 図1 : 単接合太陽電池の効率
  • 図2 : AlGaAs/GaAs超格子構造      図3 : 励起子(エキシトン)
  • 図4 : 励起子による光吸収の計算例
掲載日: 2017/02/23