下肢運動機能の解析に基づいた設備や装具の開発

2013-0130-18
研究者名
研究者情報 藤本 浩志 教授
所属
人間科学学術院 人間科学部
専門分野
リハビリテーション科学・福祉工学,知能ロボティクス
キーワード
リハビリテーション科学・福祉工学 、 知覚情報処理・知能ロボティクス 、 バリアフリー 、 ユニバーサルデザイン 、 福祉用具・支援機器

背景

歩行運動に関心を持ち、足部(爪先部や外側縁部)の位置のイメージと実際との間の差を明らかにしたり、逆動力学解析の手法で歩行中に下肢関節に発生するモーメントを算出し、歩行路面環境による負担や不安定さの評価手法を検討している。また下肢装具や移動支援器具の設計や、生活空間の中の様々な物理的な障がい物が与える影響と改善策についても検討を行っている。

シーズ概要

視覚障がい者誘導用ブロックや傾いた障がい物などが、健常者・高齢者・けがをした人たちの歩行に与える影響の分析(歩行における負担やつまずく危険の検討)。歩行における足部の構造(土踏まずなど)や力学的特性の解明床材の特性に着目した視覚障がい者への情報提供手法の評価と提案

応用・展開

公共施設の歩行路や生活空間のバリアフリー設計およびその評価介助動作やロボットによる下肢関節への負担軽減の評価義足、自転車ぺダリング動作におけるパフォーマンススキルの評価、靴の設計

優位性

現場の声(障がい者、リハビリや介護など)に基づいた評価手法・基礎研究から、アクセシブルデザインを重視したモノづくりにつなげる実用化研究まで取り組んでいる。また、障がい者や福祉機器支援における政策動向なども調査し、包括的な視点から研究を進めている。

提供目的

共同研究

備考

UV点字の品質に関するJIS(2004,6)

資料

  • 図1 障害物を跨いで越える際の歩容に関する研究
  • 図2 床材による歩行誘導に関する研究
  • 図3 歩行障害における下肢装具最適化に関する研究
  • 図4 下肢関節モーメントの解析

関連論文

  • 1.「傾いた障害物を跨いで越える際の歩容に関する研究」小林吉之 ,嶺也守寛 ,藤本浩志、バイオメカニズム学会誌,Vol.30,No.2,85-92,2006
  • 2.「感触の異なる床仕上げ材による視覚障碍者歩行誘導設備の基礎的検討」原利明,小林吉之,塩手大介,藤本浩志、リハビリテーション・エンジニアリング,Vol.27,No.1,31-37,2012
  • 3.「非線形有限要素解析による短下肢装具設計過程での可撓性評価手法」嶺也守寛,高嶋孝倫,藤本浩志、ライフサポート学会誌, Vol.19, No.1, 17-22, 2006
  • 4.「サドル高の低下がペダリング運動中の膝関節に及ぼす影響」星川秀利 ,藤本浩志、日本機械学会論文集C編, Vol.69, No.680, 244-249, 2003

他のシーズ

  • 皮膚感覚特性を利用したインターフェース
掲載日: 2013/01/30