聴覚障がい学生の講義への参加感を高めるノートテイク支援システム
2013-0130-01
- 研究者名
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研究者情報 畠山 卓朗 教授 (当時)
- 所属
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人間科学学術院 人間科学部
- キーワード
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リハビリテーション科学・福祉工学 、 生活支援技術 、 福祉用具・支援機器 、 ユニバーサルデザイン 、 バリアフリー
背景
聴覚に障がいがある学生が講義を受ける際は、一般に一番前の座席に座り、その両側にノートテイカーを配置するが、視線が机上のノートに釘付けになり、講師の表情やしぐさ、黒板に板書された内容に目が行きにくい状況におかれる。また、支援者の腕でノートに書かれた情報が隠されてしまうなどの問題があった。
シーズ概要
●研究フェーズ:応用開発研究、実用化・製品化研究 支援技術には、スウェーデンで開発されたアノトペンと呼ばれるデジタルペン技術と、大日本印刷株式会社が開発したプレゼンテーションシステム(OpenSTAGE®)が使われている。
応用・展開
将来的には、手書きとパソコンによるノートテイクをミックスした形も含めて検討している。
優位性
(1)既存技術を組合せることで開発コストを抑え、短期間で実用化につなげる
(2)システム開発当初からユーザを巻き込み(ユーザ・インボルブド)、ニーズとシーズの乖離を避ける
(3)ノートテイカーの従来からの作業内容を大幅に変更せず、支援者の精神的な負担を減らす
(4)複数のノートテイカーが共同しながら情報支援をすることが出来るようにし、ノートテイカーの1人当たりの負担を軽減できる
(5)デジタルペンの読み取り性能が高く、ノートテイクのような比較的早い手書きにも十分に追従できる
提供目的
受託研究、共同研究、技術相談
資料
関連論文
- 1. 杉中拓央、土井幸輝、畠山卓朗、高等教育において聴覚障がい学生が抱える具体的困難の抽出,生活支援工学会学会誌、生活支援工学会学会誌 2010年
- 2. 視覚障がい学生を支援する「トーキングサイン」
- 3. 「障がいのある子の力を生かすスイッチ製作とおもちゃの改造入門」ジカルトイボックス(著),畠山卓朗、明治図書出版、2007年 2月ほか
他のシーズ
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在室・行き先情報提示版(DoorMSNGR)(独自開発)
掲載日:
2013/01/30