海水・海砂を用いる自己充填型コンクリート

2012-0625-01
研究者名
研究者情報 清宮 理 教授 (当時)
所属
理工学術院 創造理工学部
キーワード
コンクリート 、 基礎構造 、 構造材料 、 新機能材料

背景

離島や砂漠地帯などに代表される陸・海路などの輸送手段が制限された地域においては真水、砂、骨材の入手が困難であり通常の材料調達費に加え、高額な輸送費がかかる。

シーズ概要

練り混ぜ水に海水、細骨材に海砂、さらに優れた流動性と適度な粘性を付与できる新規混和剤(塩分含有用増粘剤一液型高性能AE減水剤)を利用した自己充填型コンクリートを開発した。

応用・展開

骨材に腐食の問題がほとんどない材料(ステンレスや炭素繊維など)を用いた建物の建設。塩水を含んだ水があれば砂漠での工事が可能となる。また沿岸域での工事が容易となる。

優位性

従来の高流動コンクリートに比べて粘性が小さく、かつ構成材料の種類が少ない上に自己充填性を有しているため、製造・施工効率が向上する。結果、利用現場で容易・安価に製造することができる。

提供目的

受託研究、共同研究、技術相談

資料

  • 練り混ぜ水に海水を用いたコンクリート(固まる前のスランプフロー)
  • U形充填試験:高流動コンクリート施工指針(土木学会)のランク2相当の自己充填性を有す

関連論文

  • 海水および海砂を用いた高流動コンクリート用高性能AE減水剤(増粘剤一液タイプ)の開発, 2012.6 日本コンクリート工学論文集

関連特許

  • 高塩分含有セメント組成物添加剤(申請中)
掲載日: 2012/06/25