排水中の成分除去・回収システム
2012-0619-02
- 研究者名
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研究者情報 平沢 泉 教授 (当時)
- 所属
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理工学術院 先進理工学部
- キーワード
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晶析操作 、 プロセスシステム設計 、 省資源・省エネルギー技術 、 凝集 、 CO2固定プロセス
背景
快適な水環境を構築するための水処理システムがあるが、処理の過程で生成する固形物の処理を考慮したプロセスは少ない。また、資源の有限性を考慮すると、物質回収・循環型排水処理システムの構築が望まれる。
シーズ概要
排水の持つ低濃度、多成分という特性を考え、目的成分を選択的に、かつ安定な形態で除去・回収しうるシステムとして晶析現象を利用する。
応用・展開
●下水などの生活排水、あるいは農業関連排水中のリン酸イオンの除去回収(回収物:リン酸マグネシウムアンモニウム、リン酸カルシウムなど)
●フッ素含有産業排水を対象としたフッ素回収(回収物:フッ化カルシウム)
●ニッケルメッキ廃液などからの金属イオン回収(回収物:金属炭酸塩、金属硫酸塩など)
この他、ホウ酸やヒ素、廃棄物からの目的成分の分離も可能である。
●フッ素含有産業排水を対象としたフッ素回収(回収物:フッ化カルシウム)
●ニッケルメッキ廃液などからの金属イオン回収(回収物:金属炭酸塩、金属硫酸塩など)
この他、ホウ酸やヒ素、廃棄物からの目的成分の分離も可能である。
優位性
晶析現象を利用するため、沈殿と比較して、目的の物質を選択的に高純度結晶の形で回収することができる。
また、得られる結晶がミリメートルオーダーの大きさであるため、取扱が容易である。
さらに、食品や医薬品の精製、結晶構造制御等にも応用可能な知見を有している。
また、得られる結晶がミリメートルオーダーの大きさであるため、取扱が容易である。
さらに、食品や医薬品の精製、結晶構造制御等にも応用可能な知見を有している。
提供目的
受託研究、共同研究
関連論文
- 1. Y. Shimizu, Izumi Hirasawa, Removal and Recovery of Ionic Substance from the Wastewater by Seeded Reactive Crystallization., Chemical Engineering Technology, in print (2012)
- 2. Izumi Hirasawa and Kyoko Ishibashi, Recovery of Anion in the Wastewater as Resources Based on Crystallization Engineering, Journal of MMIJ Vol.124, No.1, 1-6 (2008)
- 3. Shimamura, H. Ishikawa, A. Mizuoka and I. Hirasawa, Development of a process for the recovery of phosphorus resource from digested sludge by crystallization technology, Journal Water Science and Technology Vol 57, No.3 451-456 (2008)
- 4. 島村和彰、石川英之、平沢泉、晶析技術を利用した下水からのリン回収プロセスの開発、用水と排水、Vol.49, No.9. 64-70 (2007)
他のシーズ
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潜熱蓄熱利用システム
掲載日:
2012/06/19