インドにおけるイスラーム建築史からみる震災復興とリビングヘリテージ保全

2011-0929-01
研究者名
研究者情報 深見 奈緒子 非常勤講師 (当時)
所属
研究院(研究機関) イスラーム地域研究機構
キーワード
景観・環境 、 文化交流史 、 人口・移住 、 文化財・文化遺産 、 建築史

背景

2001年に発生したインド西部地震では、多数の文化遺産が損傷した。この被害調査と修復支援によりコミュニティ活動と文化遺産(リビングヘリテージ)との共存に関する知見を得た。

シーズ概要

インド・グジャラート州カッチ地方ムンドラ県バドレシュワルの地図作成(平板測量)と宗教・カースト制によるコミュニティ分類、インド洋交易で栄えた時代の建造物遺産に関しての知見を持つ。震災復興支援においては、リビングヘリテージ保護・その他建造物保護のための住民教育やインド都市開発企業との連携活動も実施しており、インド・イスラーム圏における人的ネットワークを有する。

応用・展開

イスラーム文化圏は世界中に存在するため、イスラームという切り口から建築史やその背景にある文化を見直すことができる。イスラーム文化圏へのビジネス展開を考える際に、日本とは異なるコミュニティへの理解と対策は欠かすことができない。このような知見から逆に日本のコミュニティを再考することも可能である。

優位性

グローバルな影響力を持つメガシティが形成されつつあるBRICsやVISTA(あるいはネクストイレブン)に対峙する際の、文化的配慮に関する知識や文化遺産保全支援のノウハウを提供できる。
本学のイスラーム地域研究機構を中心拠点として、5拠点が連携した「共同利用・共同研究拠点イスラーム地域研究拠点」を形成しており、日本におけるイスラーム研究をリードし、多くの知見を有している。

提供目的

受託研究、共同研究

資料

掲載日: 2011/09/29