中国東北地方の人口・社会変動
2011-0921-01
- 研究者名
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研究者情報 花井 みわ 無期非常勤講師
- 所属
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社会科学総合学術院 社会科学部
- キーワード
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人口・移住 、 物質文化 、 民族学 、 マイノリティ 、 社会人類学
背景
中国東北地方は、歴史的にみて、日本との融和性が高い地域であると言える。これまでは衣料食糧品等生産地域としての位置付けが大きかったが、2010年長春-吉林市間高速鉄道開通、(2012年、琿春まで開通予定)、2011年9月サハリン・ハバロフスク・ウラジオストクパイプライン稼働などによりインフラが整いつつあり、ロシア・中国共にこの地域を極東アジアにおける次代の経済的重要地点として位置付けていることが窺える。
シーズ概要
中国東北地方に住む朝鮮族においては、中国内における民族としての競争力強化のため、特に独自の教育に力を入れている。例えば、延辺大学では朝鮮語・漢語に加えて日本語教育にも熱心であり、日本の大学への留学・就職率は高い。このため、朝鮮族の教育レベルの高さはもとより、親日性が特徴のひとつである。今後の発展が期待される中国東北地方の情勢を、主に民族的教育と社会への適応の変遷についての観点から、情報を提供できる。
応用・展開
上記情報に基づく、日本の教育機関・企業との協調・連携の可能性の提示。
優位性
文献調査ではなく、現地フィールドワークに基づく情報の蓄積を持つ。
提供目的
受託研究、共同研究、技術相談
掲載日:
2011/09/21