サリドマイドの神経細胞に対する新たな薬理効果
2011-0915-04
- 研究者名
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研究者情報 澤村 直哉 上級研究員 (当時)
- 所属
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理工学術院 大学院先進理工学研究科
- 専門分野
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神経化学・神経薬理学
- キーワード
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神経化学・神経薬理学 、 生物分子科学 、 生体関連化学 、 精神神経科学 、 生物系薬学
背景
サリドマイドはキラリティと呼ばれる性質を持っており、R体・S体と2種類の鏡像異性体を有する。R体は鎮静効果を持つ一方、S体は胎児に催奇性をもたらす副作用を持つことから投与が禁止されていた。しかし、サリドマイド誘導体(レナリドマイド©セルジーン社など)が、近年ハンセン病や多発性骨髄腫の治療薬として再び注目されている。
シーズ概要
サリドマイドの鏡像異性体、誘導体、代謝産物が神経細胞においてそれぞれどのような作用機序で、薬理効果の違いをもたらすかについての分析。
応用・展開
・ 鎮痛剤・麻酔薬など神経系に作用する薬剤の、キラリティに着目した投与条件や、副作用を軽減する薬剤修飾についての検討ができる。
・ 精神神経疾患の発症に関わるタンパク質について同様の検討を行っている。
・ 精神神経疾患の発症に関わるタンパク質について同様の検討を行っている。
優位性
キラリティやその特性を加味した、神経細胞に作用する生理活性物質の薬効計測や活用方法の提案が可能である。
提供目的
受託研究、共同研究、技術相談
他のシーズ
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CHRNA7断片を用いたアミロイドß検出法
掲載日:
2011/09/15