高収率なヒドロキシアスパラギン酸の合成と抗腫瘍剤への応用

2011-0427-01
研究者名
研究者情報 木野 邦器 教授
所属
理工学術院 先進理工学部 応用化学科
専門分野
機能生物化学
キーワード
低環境負荷物質 、 生体触媒工学 、 バイオ生産プロセス 、 微生物ゲノム 、 水酸化酵素

背景

ヒドロキシアスパラギン酸の有機合成法は確立されているが、合成工数が多く煩雑である。

シーズ概要

本シーズでは、酵素を使った生体反応により、少ない工数でアスパラギン酸に位置特異的に水酸基を導入してヒドロキシアスパラギン酸をほぼ収率100%で合成することができる。

応用・展開

アスパラギン酸以外にも、特異的な性質を持つ微生物起源の酵素を数多く有しており、また特異的な性質を発現させるための酵素改変手法も有している。
このため、バリン・ロイシンやメチオニン等、様々なアミノ酸についての、酵素を利用した水酸化反応に対応可能である。

優位性

ヒドロキシアスパラギン酸は皮膚外用剤や神経伝達物質の伝達阻害剤、抗腫瘍剤としての活用が期待されている物質であるので、工数が少なく収率の高い本手法は開発段階において有効である。

提供目的

受託研究、共同研究、技術相談

関連特許

  • 特許 4932768 気管挿管訓練装置

他のシーズ

  • 2-ナフトエ酸の酵素水酸化による白色発光
  • ペプチドからヘキサペプチドまでを自由に合成する手法
  • 機能性ペプチドの合成法
  • 酵素反応と化学反応を組み合わせたアミド合成法
  • 油脂分解性微生物及びそれを用いた油脂含有廃水の処理方法
掲載日: 2011/04/27