ラミネート型リチウムイオン二次電池の作製技術開発

2012-0712-03
研究者名
研究者情報 逢坂 哲彌 特任研究教授 (当時)
所属
専門分野
デバイス関連化学,ナノバイオサイエンス,電子・電気材料工学
キーワード
電池 、 電気化学 、 エネルギー節約・効率利用 、 リチウムイオン二次電池 、 ラミネート

背景

東日本大震災以降,省エネルギーや一気に高まった再生可能エネルギーの利用を促進するためには,そのエネルギーを溜める蓄電デバイスは必要不可欠である.そのなかでもリチウム二次電池はその高いエネルギー密度を有し,繰り返し使用性が高いことから,小規模な分散電源から電気自動車,携帯電話に至る小型機器の蓄電デバイスとして,広く実用化され,またさらなる応用について研究開発が行われている.しかしながら,研究段階及び事業スタートにおける小規模数量での蓄電池の購入は容易でなく,研究開発や,新規参入,ベンチャービジネスの立ち上げなどにおいて,大きな障壁となっている.

シーズ概要

本技術は,50~1000mAhのラミネート型リチウムイオン二次電池を供給可能なことである.研究室保有の優れたドライエア環境下(供給エア:露点<-95℃, 無負荷時室内露点-70℃)で作製するラミネートセルは,優れた組み立て機器,研究にて培ったリチウム二次電池作製のノウハウを用いることで,安定した特性のセルを提供が可能である.また研究用セルとして,内部試料の開示可能なことや,各種材料をオーダーメイドで受け作製し所望の特性を提供することができる.

応用・展開

本技術を元に,様々な容量・特性ののリチウムイオン二次電池を,所望に条件にて供給できるようにする.

優位性

研究開発用,小規模利用リチウム二次電池として,内部試料の開示可能なことや,各種材料をオーダーメイドで受け作製し所望の特性を提供することができる.

提供目的

受託研究、共同研究、技術相談

資料

  • 1対の電極を有する容量60mAhのラミネート型リチウムイオン二次電池
  • 10対の電極を有する容量600mAhのラミネート型リチウムイオン二次電池

他のシーズ

  • インピーダンス測定によるリチウムイオン電池(LIB)セルの劣化把握
  • リチウム二次電池用長寿命シリコン負極合成
  • ナノ粒子配列基板の製造
  • オールウエットULSI作製プロセス
  • 低抵抗と優れた機械強度を実現するハードゴールドめっき技術
  • 電界効果トランジスタセンサ
  • 生体表皮における化学バランスのモニタ
  • 食の安全を守るバイオセンシング技術の開発
  • 皮膚に優しいケミカル健康モニタ
  • がん医療への応用に向けた磁性ナノ粒子の開発
  • 矩形波インピーダンス解析による電池診断
  • 見えない物質から心のストレスを見る
  • リチウム二次電池用活物質、リチウム二次電池用負極、およびリチウム二次電池
  • 電気めっき液、リチウム二次電池用活物質の製造方法、及びリチウム二次電池
  • リチウム二次電池活物質
  • 皮膚表面pHの測定法
  • 組電池、電池モジュールおよび電池モジュールの評価方法
  • リチウム硫黄二次電池
  • 見えない物質から心のストレスを見る
掲載日: 2012/07/12