新規抗リーシュマニア剤

2011-0906-06
研究者名
研究者情報 中尾 洋一 教授
所属
理工学術院
専門分野
生体分子化学
キーワード
生物分子化学 、 ケミカルバイオロジー

背景

リーシュマニア症はサシチョウバエによって媒介される人獣共通の熱帯感染症である。88か所で1200万人のヒト患者がおり、年間200万人の新たな感染者が発生していると推定されている。内蔵型のリーシュマニア症は治療をしない場合は9割の死亡率となる。

シーズ概要

抗リーシュマニア活性を有する新規化合物 「クリスタキセニシンA」

応用・展開

・ 原虫感染症薬・ 家畜薬・ 薬剤開発のためのターゲット分子の探索

優位性

現在の治療法ではアンチモン製剤が用いられているが副作用があり、薬剤耐性を有する原虫も出現している。本化合物は従来の薬剤と構造が全く異なっており、これまでにない作用機序で効能を発揮していると考えられる。選択活性が高く、低毒性の抗原虫薬として期待される。

提供目的

受託研究、共同研究、技術相談

資料

  • GFPを組み込んだリーシュマニア原虫(写真提供:東京大学 後藤康之博士)
  • リーシュマニア原虫のライフサイクル(提供:東京大学 後藤康之博士)
  • クリスタキセニシン A

関連特許

  • 2010-055150(未公開)

他のシーズ

  • 医薬品素材としての海洋天然化合物 ケミカルエピジェネティクス研究のツールとして
  • 海洋天然化合物
  • 神経細胞分化促進剤
  • 高血糖によるエピゲノム異常の抑制剤
  • 細胞分化調節活性を有する天然有機化合物
  • フェルラ酸誘導体含有組成物及びその製造方法
  • アストロサイト分化促進用組成物
掲載日: 2011/09/06